滝山寺 鬼まつり

三河路に春を呼ぶ天下の奇祭

鎌倉時代から800年続く、天下泰平・五穀豊穣のお祭りです。
松明を運ぶ行列から始まり、約半日にわたり様々な祭事を行います。特に、クライマックスの「火まつり」は圧巻の一言。国重要文化財である本堂に30を超える巨大な松明を持ち込んで、半鐘やほら貝をかき鳴らしながら鬼が乱舞します。「なぜ燃えない?」「もはや火事だろ」「狂鬼乱舞とはこのことか」との声もしばしば。
他にも見どころはたくさんあります!ぜひ一度生で見てください!

■2018年の開催日程
2月17日(土)
奇祭の所以たる最終演目!
鬼まつりを締めくくるクライマックスの「火まつり」。
あまりの火の勢いと迫力に圧倒されます!
比喩でもなんでもなく、火まつりが始まると境内が信じられないくらい暑くなります!最前列は要注意!
鎌倉時代から続く800年の歴史

祭りの起こりと徳川幕府との関係

祭りの起源は、源頼朝の祈願から始まったとされています。しかし、室町末期に一度廃絶。その後徳川三代将軍家光公が境内に家康公を祀る東照宮を建立し、幕府の行事として復活させました。明治初期に再び中断されましたが、1888年に再度復活を果たし現在に至ります。

鬼まつりの「鬼」

節分の「鬼は外!」にみられるように、「鬼は追い払うもの」というイメージが強いですが、滝山寺の鬼たちは逆に邪鬼を祓う役目をもっています。鉞・撞木・鏡餅といった依代や太陽を意味する道具類を手にする様子からも、邪鬼を祓う鬼神であることが見て取れます。
鬼まつりではこの鬼神の面をかぶった「冠面者」が主役になり、「孫面」「祖父面」「祖母面」の3面が現存します。

「父面」と「母面」がない理由

鬼まつりで登場する鬼面は「孫面」「祖父面」「祖母面」の3つ。「あれ?父と母は?」と思った方もいるかと思います。実は、もともと「父面」と「母面」もありました。
ある日、2人の旅の僧が禊をせずに面をつけたところ、面が取れなくなりそのまま亡くなってしまったといいます。この二人を薬師堂前に鬼塚として供養したため、2つの面がなくなったと言われています。
  • 祭りの主役「冠面者」。

    祭りの主役「冠面者」。

  • 行列中に沿道の方へ縁起物を配ります。

    行列中に沿道の方へ縁起物を配ります。

  • クライマックスの火祭では面をかぶって登場。

    クライマックスの火祭では面をかぶって登場。

  • 手に持っているのは縁起物の鏡餅です。

    手に持っているのは縁起物の鏡餅です。

  • 祭りの重鎮「十二人衆」

    祭りの重鎮「十二人衆」

  • 祭りを仕切る人たちです。

    祭りを仕切る人たちです。

  • 様々な役割を担っています。

    様々な役割を担っています。

  • 総責任者「大役」

    総責任者「大役」

  • 松明行列を先導します。

    松明行列を先導します。

  • 鬼まつりを行う滝山寺の住職さん。多忙な方です。

    鬼まつりを行う滝山寺の住職さん。多忙な方です。

冠面者

まつりの主役である冠面者。「孫面」「祖父面」「祖母面」の3つの面を被り、鬼まつり全体を通して中心にいる人たちです。毎年地元の男性が選ばれます。
1週間前から準備に入り、準備中は、なんと女性への接触が一切禁止!女性が作ったものも食べられません。特に孫面は子どもが選ばれるので、給食すら食べられないという厳しさ!お父さんが毎日お弁当を作るそうです。
クライマックスの火まつりで冠面者たちが持っている白い円形の「鏡餅」。これも冠面者たちの手作りです。

十二人衆

まつりの進行を担う重鎮が12人衆です。毎年選ばれるというわけではなく、欠員が出たら補充するそう。つまり、長い人は何年も務め続けるのです。まつりで使う松明は、この十二人衆のお手製。2週間前から準備します。
当日も、行列や庭まつりなど、前面に出る役割があり大忙し!彼らなしで鬼まつりは運営できません!

大役

お祭りの総責任者のような立場で、現在は滝町の町内会長が務めています。提灯に袴姿で腰に刀を差す様子は、まるで武士のようです。松明行列では、最前に立ち、集団を先導します。

住職

滝山寺の住職さんは、関係各所への連絡や調整など、事前準備に最も奔走する方の一人です。当日も、行列や仏前法要など重要な役回りが多く、鬼まつりの保存・発展に人一倍熱心な方です。
「地元の協力が無ければ、この祭りは続いていません。表立った役割が無くても、自主的に裏方で関わってくれている人が多いのはとてもありがたいことです。」と、地元への感謝と、滝町に住む人たちの人柄の良さをしみじみと語ります。
 
  • 要予約ですが、だれでも味わえる精進料理。

    要予約ですが、だれでも味わえる精進料理。

  • 鎌倉時代の献立が今も伝わる、他では食べられない料理です。

    鎌倉時代の献立が今も伝わる、他では食べられない料理です。

  • 冠面者が配る縁起飴。

    冠面者が配る縁起飴。

  • 行列中は大人気です。

    行列中は大人気です。

  • 常盤中学校の生徒たちが作る「土鈴」

    常盤中学校の生徒たちが作る「土鈴」

  • 鬼まつり当日は滝山寺近隣で生徒たちが販売しています。

    鬼まつり当日は滝山寺近隣で生徒たちが販売しています。

  • 手作りのため同じものは一つもありません。

    手作りのため同じものは一つもありません。

本来十二人衆しか食べられない「精進料理」

昔は十二人衆しか食べられなかった、鬼まつりのためだけの精進料理。今では、事前に予約すればお寺で食べることができます。献立は鎌倉時代から伝わるもの。非常に縁起のいい御膳です。

冠面者が配る「縁起飴」

冠面者が松明行列の際に沿道の観客に丹切飴を配ります。これも非常に縁起のいいもので、行列中の冠面者3人の所へ沿道の人が次々と貰いに来ます。

地元の中学校で作る「土鈴」

鬼まつりの実施にも学校を上げて協力してくれている、地元「常磐中学校」。その生徒たちが作った土鈴です。こちらも縁起物。生徒たちの手作りなので、どれを買っても世界に一つだけのワンオフ品です!
  • 15:00に山門へ行列参加者が集います。

    15:00に山門へ行列参加者が集います。

  • 行列の前に、山門にて太鼓を奉納します。

    行列の前に、山門にて太鼓を奉納します。

  • 門をくぐってスタート。

    門をくぐってスタート。

  • 立派な山門を背景に本堂を目指します。

    立派な山門を背景に本堂を目指します。

  • 巨大な松明を8人がかりで担ぎます。

    巨大な松明を8人がかりで担ぎます。

  • これを運ぶのは一苦労です。

    これを運ぶのは一苦労です。

  • 大役に先導され、松明のほか十二人衆や冠面者、住職も歩きます。

    大役に先導され、松明のほか十二人衆や冠面者、住職も歩きます。

  • 十二人衆が太鼓を鳴らします。

    十二人衆が太鼓を鳴らします。

  • ほら貝も祭りをにぎわせます。

    ほら貝も祭りをにぎわせます。

  • 沿道の観客も年々増えています。

    沿道の観客も年々増えています。

15:00から、本堂から1kmほど離れた山門から、鬼まつりの主会場である滝山寺境内まで巨大な松明を運ぶ行列です。昔はこの山門まで滝山寺の境内でした。
ほら貝や太鼓、半鐘などをかき鳴らし、「ほらーほい」の掛け声とともに参道を上ります。
  • 太鼓奉納。

    太鼓奉納。

  • 和太鼓の音が滝山寺一帯に響き渡ります。

    和太鼓の音が滝山寺一帯に響き渡ります。

  • 仏前法要に臨む住職。

    仏前法要に臨む住職。

  • 荘厳な儀式です。

    荘厳な儀式です。

  • 長刀振り。まず日吉山王社で邪気を払います。

    長刀振り。まず日吉山王社で邪気を払います。

  • 次いで滝山東照宮でも払います。

    次いで滝山東照宮でも払います。

  • 田遊び。

    田遊び。

  • 十二人衆の演目ですが、非常に難しくできる人が限られるそうです。

    十二人衆の演目ですが、非常に難しくできる人が限られるそうです。

  • 十二人衆全員による締めの田植え歌。

    十二人衆全員による締めの田植え歌。

  • そしてクライマックス!いよいよ火まつりの開始です!

    そしてクライマックス!いよいよ火まつりの開始です!

行列後は以下のスケジュールで進行。どれも見学が可能です!

太鼓奉納(16:20~)

太鼓を演奏し、仏前に奉納します。

仏前法要(17:00~)

住職と冠面者が本堂に入り、法要を行います。

お礼振り(18:20~)

十二人衆のうちの二人が神前で長刀を振り、邪気を払います。まずは、本堂の裏手にある日吉山王社、次いで滝山東照宮の順で振ります。

庭まつり(19:00~)

鎌倉時代から続く口上と所作を再現する伝統芸能です。言葉も鎌倉時代のもの。

火まつり(19:45~)

問答無用の大迫力!その様子は冒頭の段落でじっくりどうぞ!
滝山寺には、源頼朝公の御歯と御髪を納めた聖観音菩薩・梵天・帝釈天の三尊像があります。これらは、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した日本で最も有名な仏師「運慶」の作。三尊像の他にも、鎌倉時代から続く滝山寺ならではの宝物がたくさんあり、これらは宝物殿で拝観することができます。
鬼まつりのついでにぜひご覧ください!

■拝観料/300円
 
例年、竜北公園(旧県営グラウンド)を一般駐車場として開放し、滝山寺までシャトルバスを走らせています。
祭り当日は、自家用車で滝山寺まで行かれることがないようご協力をお願いいたします。

滝山寺

住所/〒444-3173 愛知県岡崎市滝町山籠107
電話/0564-46-2296
公共交通アクセス/名鉄「東岡崎駅」より名鉄バス大沼行他「滝山寺下」下車徒歩10分