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瀧山寺 鬼祭り

三河路に春を呼ぶ天下の奇祭(2025年は2月15日(土)に開催予定)

鎌倉時代から800年続く、天下泰平・五穀豊穣のお祭りです。
松明を運ぶ行列から始まり、約半日にわたり様々な祭事を行います。特に、クライマックスの「火まつり」は圧巻の一言。国重要文化財である本堂に30を超える巨大な松明を持ち込んで、半鐘やほら貝をかき鳴らしながら鬼が乱舞します。「なぜ燃えない?」「もはや火事だろ」「狂鬼乱舞とはこのことか」との声もしばしば。
他にも見どころはたくさんあります!ぜひ一度生で見てください!
奇祭の所以たる最終演目!
鬼祭りを締めくくるクライマックスの「火祭り」。
あまりの火の勢いと迫力に圧倒されます!
比喩でもなんでもなく、火祭りが始まると境内が信じられないくらい暑くなります!最前列は要注意!
鎌倉時代から続く800年の歴史

祭りの起こりと徳川幕府との関係

祭りの起源は、源頼朝の祈願から始まったとされています。しかし、室町末期に一度廃絶。その後徳川三代将軍家光公が境内に家康公を祀る東照宮を建立し、幕府の行事として復活させました。明治初期に再び中断されましたが、1888年に再度復活を果たし現在に至ります。

鬼祭りの「鬼」

節分の「鬼は外!」にみられるように、「鬼は追い払うもの」というイメージが強いですが、瀧山寺の鬼たちは逆に邪鬼を祓う役目をもっています。鉞・撞木・鏡餅といった依代や太陽を意味する道具類を手にする様子からも、邪鬼を祓う鬼神であることが見て取れます。
鬼祭りではこの鬼神の面をかぶった「冠面者」が主役になり、「孫面」「祖父面」「祖母面」の3面が現存します。

「父面」と「母面」がない理由

鬼祭りで登場する鬼面は「孫面」「祖父面」「祖母面」の3つ。「あれ?父と母は?」と思った方もいるかと思います。実は、もともと「父面」と「母面」もありました。
ある日、2人の旅の僧が禊をせずに面をつけたところ、面が取れなくなりそのまま亡くなってしまったといいます。この二人を薬師堂前に鬼塚として供養したため、2つの面がなくなったと言われています。
  • 太鼓奉納。

    太鼓奉納。

  • 和太鼓の音が瀧山寺一帯に響き渡ります。

    和太鼓の音が瀧山寺一帯に響き渡ります。

  • 仏前法要に臨む住職。

    仏前法要に臨む住職。

  • 荘厳な儀式です。

    荘厳な儀式です。

  • 長刀振り。まず日吉山王社で邪気を払います。

    長刀振り。まず日吉山王社で邪気を払います。

  • 次いで瀧山東照宮でも払います。

    次いで瀧山東照宮でも払います。

  • 田遊び。

    田遊び。

  • 十二人衆の演目ですが、非常に難しくできる人が限られるそうです。

    十二人衆の演目ですが、非常に難しくできる人が限られるそうです。

  • 十二人衆全員による締めの田植え歌。

    十二人衆全員による締めの田植え歌。

  • そしてクライマックス!いよいよ火祭りの開始です!

    そしてクライマックス!いよいよ火祭りの開始です!

鬼祭りは以下のスケジュールで進行!どれも見学が可能です!

 

仏前法要

住職と冠面者が本堂に入り、法要を行います。

お礼振り

十二人衆のうちの二人が神前で長刀を振り、邪気を払います。まずは、本堂の裏手にある日吉山王社、次いで瀧山東照宮の順で振ります。
※2024年開催の鬼祭りでは、瀧山東照宮保存修理工事のため、お礼振りは瀧山東照宮では行われず、日吉山王社で2度振りました。

鬼塚供養(豆まき)

面が取れず亡くなった2人の僧を供養した鬼塚へ炒った五穀を撒いて供養します。

庭祭り

鎌倉時代から続く口上と農業の所作を再現する伝統芸能です。言葉も鎌倉時代のもの。

火祭り

問答無用の大迫力!その様子は冒頭の段落でじっくりどうぞ!
  • 祭りの主役「冠面者」。

    祭りの主役「冠面者」。

  • 行列中に沿道の方へ縁起物を配ります。

    行列中に沿道の方へ縁起物を配ります。

  • クライマックスの火祭では面をかぶって登場。

    クライマックスの火祭では面をかぶって登場。

  • 手に持っているのは縁起物の鏡餅です。

    手に持っているのは縁起物の鏡餅です。

  • 祭りの重鎮「十二人衆」

    祭りの重鎮「十二人衆」

  • 祭りを仕切る人たちです。

    祭りを仕切る人たちです。

  • 様々な役割を担っています。

    様々な役割を担っています。

  • 総責任者「大役」

    総責任者「大役」

  • 松明行列を先導します。

    松明行列を先導します。

  • 鬼祭りを行う瀧山寺の住職さん。多忙な方です。

    鬼祭りを行う瀧山寺の住職さん。多忙な方です。

冠面者

祭りの主役である冠面者。「孫面」「祖父面」「祖母面」の3つの面を被り、鬼祭り全体を通して中心にいる人たちです。毎年地元の男性が選ばれます。
1週間前から準備に入り、準備中は、なんと女性への接触が一切禁止!女性が作ったものも食べられません。特に孫面は子どもが選ばれるので、給食すら食べられないという厳しさ!お父さんが毎日お弁当を作るそうです。
クライマックスの火祭りで冠面者たちが持っている白い円形の「鏡餅」。これも冠面者たちの手作りです。

十二人衆

祭りの進行を担う重鎮が12人衆です。毎年選ばれるというわけではなく、欠員が出たら補充するそう。つまり、長い人は何年も務め続けるのです。祭りで使う松明は、この十二人衆のお手製。2週間前から準備します。
当日も、行列や庭祭りなど、前面に出る役割があり大忙し!彼らなしで鬼祭りは運営できません!

大役

お祭りの総責任者のような立場で、現在は滝町の町内会長が務めています。提灯に袴姿で腰に刀を差す様子は、まるで武士のようです。松明行列では、最前に立ち、集団を先導します。

住職

瀧山寺の住職さんは、関係各所への連絡や調整など、事前準備に最も奔走する方の一人です。当日も、行列や仏前法要など重要な役回りが多く、鬼祭りの保存・発展に人一倍熱心な方です。
「地元の協力が無ければ、この祭りは続いていません。表立った役割が無くても、自主的に裏方で関わってくれている人が多いのはとてもありがたいことです。」と、地元への感謝と、滝町に住む人たちの人柄の良さをしみじみと語ります。
 
  • 要予約ですが、だれでも味わえる精進料理。

    要予約ですが、だれでも味わえる精進料理。

  • 鎌倉時代の献立が今も伝わる、他では食べられない料理です。

    鎌倉時代の献立が今も伝わる、他では食べられない料理です。

  • 冠面者が配る縁起飴。

    冠面者が配る縁起飴。

  • 行列中は大人気です。

    行列中は大人気です。

  • 常磐中学校の生徒たちが作る「土鈴」

    常磐中学校の生徒たちが作る「土鈴」

  • 鬼まつり当日は瀧山寺近隣で生徒たちが販売しています。

    鬼まつり当日は瀧山寺近隣で生徒たちが販売しています。

  • 手作りのため同じものは一つもありません。

    手作りのため同じものは一つもありません。

本来十二人衆しか食べられない「精進料理」

昔は十二人衆しか食べられなかった、鬼祭りのためだけの精進料理。今では、事前に予約すればお寺で食べることができます。献立は鎌倉時代から伝わるもの。非常に縁起のいい御膳です。

冠面者が配る「縁起飴」

冠面者が松明行列の際に沿道の観客に丹切飴を配ります。これも非常に縁起のいいもので、行列中の冠面者3人の所へ沿道の人が次々と貰いに来ます。

地元の中学校で作る「土鈴」

鬼祭りの実施にも学校を上げて協力してくれている、地元「常磐中学校」。その生徒たちが作った土鈴です。こちらも縁起物。生徒たちの手作りなので、どれを買っても世界に一つだけのワンオフ品です!
  • 15:00に三門へ行列参加者が集います。

    15:00に三門へ行列参加者が集います。

  • 行列の前に、三門にて太鼓を奉納します。

    行列の前に、三門にて太鼓を奉納します。

  • 門をくぐってスタート。

    門をくぐってスタート。

  • 立派な三門を背景に本堂を目指します。

    立派な三門を背景に本堂を目指します。

  • 巨大な松明を8人がかりで担ぎます。

    巨大な松明を8人がかりで担ぎます。

  • これを運ぶのは一苦労です。

    これを運ぶのは一苦労です。

  • 大役に先導され、松明のほか十二人衆や冠面者、住職も歩きます。

    大役に先導され、松明のほか十二人衆や冠面者、住職も歩きます。

  • 十二人衆が太鼓を鳴らします。

    十二人衆が太鼓を鳴らします。

  • ほら貝も祭りをにぎわせます。

    ほら貝も祭りをにぎわせます。

  • 沿道の観客も年々増えています。

    沿道の観客も年々増えています。

本堂から1kmほど離れた三門から、鬼祭りの主会場である瀧山寺境内まで巨大な松明を運ぶ行列です。昔はこの三門まで瀧山寺の境内でした。
ほら貝や太鼓、半鐘などをかき鳴らし、「ほらーほい」の掛け声とともに参道を上ります。
瀧山寺には、源頼朝公の御歯と御髪を納めた聖観音菩薩・梵天・帝釈天の三尊像があります。これらは、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した日本で最も有名な仏師「運慶」の作。三尊像の他にも、鎌倉時代から続く瀧山寺ならではの宝物がたくさんあり、これらは宝物殿で拝観することができます。
鬼祭りのついでにぜひご覧ください!

■拝観料/400円
 
例年、名鉄東岡崎駅から瀧山寺への路線バスの臨時便を運行する他、岡崎市龍北総合運動場(旧県営グラウンド)を臨時駐車場として開放し、瀧山寺までの路線バスを臨時運行しています。
瀧山寺には、当日一般車の駐車場はありませんので、祭り当日は自家用車で瀧山寺まで行かれることがないよう、ご協力をお願いいたします。
 


瀧山寺

住所/〒444-3173 愛知県岡崎市滝町山籠107
電話/0564-46-2296
公共交通アクセス/名鉄「東岡崎駅」より名鉄バス大沼行他「滝山寺下」下車徒歩10分
感動の祭りヒューマンドキュメンタリー番組 ダイドーグループ「日本の祭り」にて瀧山寺鬼祭りが放映されました!

番組概要

  • 番組名/ダイドーグループ日本の祭り「炎の鬼さま、善物語 ~ 瀧山寺鬼祭り 愛知県岡崎市」
  • 放送日時/2024年3月16日(土)16:00~16:54 CBCテレビにて放送

 
例年、鬼祭りと同じ頃に満開になる木が増え始め、梅スポットが徐々に見ごろを迎えます!
咲き始めや満開後も人気があり、品種による時期の差も大きいため、1月半ばから3月末までと見ごろの期間が長いのも梅の花の特徴!

もちろん鬼祭り当日も楽しめます!鬼祭りが始まるまで梅鑑賞でもいかがでしょうか。

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