岡崎ってこんなまち 岡崎将棋まつり

岡崎の花火大会を支える花火師さんを取材しました!

磯谷煙火工場さんをたずねました

  • 磯谷煙火工場さんです

    磯谷煙火工場さんです

  • 自然ゆたか♪

    自然ゆたか♪

  • 広大な敷地 ここで花火が造られています

    広大な敷地 ここで花火が造られています

皆さん、こんにちは♪
観光大使おかざきの田村汐里です!

磯谷煙火工場さんは、市街地から少し離れた岩中町に工場をかまえています。
自然豊かで、鳥の声がたくさん聞こえました♪
広大な敷地は、ぐるりと防火壁に囲まれています。

岡崎の花火大会は花火師同士の協力あってこそ

  • 磯谷明(いそがい あきら)さん 花火組合の組合長さんでもいらっしゃいます

    磯谷明(いそがい あきら)さん 花火組合の組合長さんでもいらっしゃいます

  • 賞状がたくさん!

    賞状がたくさん!

  • 初めて聞く言葉や知ることが多くてワクワクします!

    初めて聞く言葉や知ることが多くてワクワクします!

  • 花火玉の皮(中に火薬が詰められます) 新聞紙でできています

    花火玉の皮(中に火薬が詰められます) 新聞紙でできています

  • 何層にも重ねて、この厚みになるんですよ 職人技です!

    何層にも重ねて、この厚みになるんですよ 職人技です!

  • 合わせると・・・花火玉の完成♪

    合わせると・・・花火玉の完成♪

  • 中の構造など、具体的に教えてくださいました

    中の構造など、具体的に教えてくださいました

  • 花火球の内部構造  配置によって色形が変わります!

    花火球の内部構造  配置によって色形が変わります!

磯谷煙火工場ご代表の、磯谷明(いそがい あきら)さんにお話を伺いました。
代々つづく花火工場に20代から携わり、50年以上花火の研究と製作に取り組まれていらっしゃいます。
明さんは「岡崎花火組合」の組合長としてもご活躍されていて、毎年岡崎の花火大会ではとてもお世話になっているんです!

私たちも毎年のように花火を観ますが、その裏側で花火師さんたちがどのような準備や運営をされているのかは、よく知りませんでした。
美しい花火をあげるための研究や、安全に配慮した作業など、詳しく教えてくださいました。

まずは、大きな花火玉の「皮(ガワ)」と呼ばれる部分を見せていただきました。
今では機械での製造も可能になったそうですが、この「皮」は職人さんが紙を一枚一枚張り合わせたもの。
計算し尽くされた配置と美しい湾曲に見とれてしまいました!
そして、この中に火薬と「星(ホシ)」と呼ばれる固形物を詰めて行くと、私たちがよく目にする花火ができあがります。
この「星」の配置によって花火の色や形が変わっていくんです!
今年は花火の見方がもっと楽しくなりそうです♪

そして、明さんが何よりも重要視し徹底しているのが「安全第一」であること。
今でこそ美しい花火をあげるため製造されていますが、元々は軍事用の火術として使われていた火薬。
「衝撃や摩擦によって大きな事故につながることがあるからね」と真剣な表情でお話してくださいました。
職人さんお一人お一人の心がけがあってこそ、安全に作業が進められているのだと実感しました。

岡崎の花火大会は、毎年「岡崎花火組合」の花火業者さんが携わってくださいます。
一つの大会に毎年同じ花火業者さんが花火をあげることは、全国的にも珍しいことなのだとか。
お互いを知り尽くした花火師さんたちが協力し合い、一丸となって花火をあげてくださっているんですね。

毎年安全に花火を楽しめていることに、感謝です♪

安全第一!の作業場

  • 作業場のいたるところに看板が

    作業場のいたるところに看板が

  • 敷地案内図には、小屋ごとに何があるか書かれています

    敷地案内図には、小屋ごとに何があるか書かれています

  • 作業小屋の間は十分な距離が保たれています

    作業小屋の間は十分な距離が保たれています

  • 高い土塀の奥に、火薬小屋があります  厳重に保管されています

    高い土塀の奥に、火薬小屋があります  厳重に保管されています

  • 非常事態に備えて、常に水が置かれています

    非常事態に備えて、常に水が置かれています

  • 安全第一!

    安全第一!

  • 安全にお仕事が進むよう、工夫されています

    安全にお仕事が進むよう、工夫されています

お話を伺った後は、作業場を見学させていただきました。

広い敷地内には坂道や壁がたくさんあり、まるで迷路のようです!
不思議な感覚でしたが、安全に作業が進むよう配慮しているのだと教えてくださいました。

工程ごとに作業小屋が離れて建てられており、非常事態に備えてコンクリート壁や土壁に囲まれています。
特に、火薬庫は土の山に囲まれていて、ほとんど見えない状態です。
4枚目の写真で、土壁の向こうに屋根がほんの少し見えるのですが、お分かりいただけますか?

この作業場で、皆さんにお楽しみいただけるよう、日々たくさんの花火玉が造られているんです。

花火玉に触れてみました

  • 乾燥中の花火玉たち(六号玉)

    乾燥中の花火玉たち(六号玉)

  • これからまだ大きくなるそうです

    これからまだ大きくなるそうです

  • 初めて花火玉に触れました!

    初めて花火玉に触れました!

  • 夜空に舞うと思うと、感動です

    夜空に舞うと思うと、感動です

  • 明さんも、我が子を見るように大事にされていました

    明さんも、我が子を見るように大事にされていました

作業場を進むと、日当たりの良い開けた場所に、乾燥中の花火玉がたくさん並べてありました。

コロコロと可愛らしい花火玉たち。
完成かと思いきや、これから何層にも紙が貼られていき、大きくなっていくそうです。
できあがりが楽しみです♪

そして、なんと乾燥中の六号玉(直径16.7cm)を実際に触らせていただきました!
落としてしまわないよう慎重に持ってみると・・・
火薬の重みはありますが、予想以上に軽く持ちやすい!
表面がすべすべしていて、気持ちの良い手触りです。

この花火玉が夏の夜空に綺麗に舞うと思うと、とてもワクワクします!
どんな色形の花火になるのかな?

“職人技”を見せてくださいました!

  • 花火玉を仕上げるお部屋

    花火玉を仕上げるお部屋

  • 花火玉がたくさん保管されています

    花火玉がたくさん保管されています

  • 作業工程の一連を見せていただきました

    作業工程の一連を見せていただきました

  • 職人技が光ります

    職人技が光ります

  • 乾いた花火玉の上に、更に紙を重ねていきます

    乾いた花火玉の上に、更に紙を重ねていきます

  • 貼りたてほやほやの花火玉

    貼りたてほやほやの花火玉

  • 板2枚を使って表面を滑らかにしていきます

    板2枚を使って表面を滑らかにしていきます

  • 驚きと感動の連続です

    驚きと感動の連続です

ここからは白井梨花がお伝えいたします!

作業場を進むと、いくつか小屋が見えてきます。
「玉仕上工室」と書かれたこちらの小屋では、花火玉の最終工程が行われています。
先ほど見学させていただいた乾燥中の花火玉を大きくしていく場所ですね。

明さんが、作業工程を実践して見せてくださいました。
一枚の大きなクラフト紙を細長い長方形に切断し、糊で貼り付けていく作業なのですが、定規も目印も使わず等感覚で切っていました。
そして、ひざの上で紙がきれいに張られていきます。

簡単そうに見えてしまいましたが、熟練された職人技です。
あっという間の出来事に、汐里ちゃんと見とれてしまいました!

貼り終えた花火玉は、このまま乾燥!では無く・・・
板2枚を使って表面をならす作業に続きます。
紙が貼りたての表面はボコボコしているのですが、明さんの手によって綺麗に仕上れられます♪

仕上げ作業を体験させていただきました!

  • 明さんに見ていただきながら触ってみます

    明さんに見ていただきながら触ってみます

  • 左右に力を入れながら、花火玉をまわしていきます

    左右に力を入れながら、花火玉をまわしていきます

  • 難しい・・・でも楽しい!

    難しい・・・でも楽しい!

  • 職人さんの手にかかると、つやつやの花火玉になります

    職人さんの手にかかると、つやつやの花火玉になります

  • 完成した花火玉たち 今年の夏に打ちあがります♪

    完成した花火玉たち 今年の夏に打ちあがります♪

2人で夢中で見入っていると、「やってみる?」と、馴らす作業を体験させていただけることに!
とても光栄ですが、慣れない私たちが花火玉を壊してしまわないかドキドキ・・・
「丈夫だから平気だよ」と心強い言葉をいただき、意を決して挑戦させていただきました!

花火玉がしっかりしているので動かしやすいですが、左右の力加減がとても難しいです。
板2枚でつやつやの球体になるなんて想像もしていませんでした!

この「貼る→馴らす→乾かす」を何度も繰り返してやっと一つの花火玉が完成します。
作業一つ一つが手づくりで、全ての工程に職人さんの技術が詰め込まれているんですね。

いろんな種類の花火玉を製造しています

  • 二つの花火玉が固定されています

    二つの花火玉が固定されています

  • スターマインで使用されるのだそうです

    スターマインで使用されるのだそうです

  • 明さんの弟さんが造っています。美しい動きで見入ってしまいました!

    明さんの弟さんが造っています。美しい動きで見入ってしまいました!

  • 形がととのった花火玉たち。並んでも綺麗☆

    形がととのった花火玉たち。並んでも綺麗☆

奥へ進むと、もう一つの作業小屋が見えてきました。

こちらでは、別の種類の花火玉が造られています。
ひょうたんのような不思議な形をしていますが、大きさの違う花火玉を重ねて一つにしているんです。
こちらは、スターマイン(※)で使われます。
(※様々な花火玉を速火線で連結し、連続して打ちあげる仕掛花火)

花火玉同士がまっすぐ固定されていないと綺麗に打ち上がらないので、しっかり固定する必要があるそうです。
職人さんの手で一つ一つ丁寧に、素早く作られていく様子は神業のようでした!

花火玉は1年をかけて造りためておき、夏のシーズンにたくさん出荷しても不足しないようにしています。

岡崎の花火大会に込められる想い

「これだけ量と質を兼ね備えた花火を毎年打ち上げられる所は、めずらしい。」
とおっしゃるほど、毎年内容が充実している岡崎の花火大会。
そして、これほどの規模の花火大会を毎年安全に実施できるのは、関係者同士の協力と信頼があってこそだそうです。
皆さんが「岡崎が誇る三河花火を守りたい」という気持ちでいらっしゃる事を、強く感じ嬉しくなりました。

今年で69回目を迎える岡崎城下家康公夏まつり花火大会。
ますます楽しみになりました!
当日は会場付近ではもちろん、中央総合公園からでも綺麗に見れますし、ミクスさんでの中継もあるので、ご自宅でゆっくり鑑賞することもできます。
職人さんの想いの込もった三河花火を、ぜひご覧ください♪
(※取材は平成29年の内容です)

【当日花火をあげる花火業者さん】6社
・磯谷煙火工場
・磯谷煙火店(株)
・加藤煙火(株)
・(株)挙母煙火
・三州化工(株)
・(株)若松屋
この記事を書いた人
2017観光大使おかざきの白井梨花と田村汐里です!

2017観光大使おかざきの白井梨花と田村汐里です!

岡崎の見どころや美味しいものをご紹介しています!
ぜひ参考にしてくださいね♪

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