女性初の石職人がいる「上新石材店」を取材しました！

東名岡崎インターから５分ほどの小呂町にある「上新（うえしん）石材店」さんにやってきました！

伝統的な形のものや、おしゃれなお店などに置いてあるようなモダンなもの、可愛らしい動物などがいっぱいです！
とても細かく作られていて、全部石でできているなんて本当に驚きです！

岡崎は「石都岡崎」と言われています。
岡崎中央総合公園にも石の野外ミュージアム「恩賜苑」がありますし、毎年秋には「ストーンフェア」が開催されています。
市内を見渡すと石像や石のモニュメントもいたるところで目にしますよね。
なぜ岡崎にはたくさんの石職人さんがいるんでしょう？
今からおよそ400年前、田中吉政が岡崎城主のとき、東海道を岡崎城下へ導き城下町を整備するために、優秀な石工を和泉の国（今の大阪）から呼び寄せたことが始まりのようです。
岡崎は石の日本三大産地と言われていて、良質な花崗岩がたくさんあったことから、その後も発展を続けました。
現在も優れた技術を学ぶために岡崎には全国各地の石屋さんの後継者が修行に訪れています。
こちら上新石材店の上野房男さんも、石職人を目指して天草市から岡崎に来て技術を学び独立をされました。
今では後進の育成と岡崎の石製品業界の新しい展開を、異業種の方たちとの交流などを通して取り組んでいます。

上野梓さん。
師匠であるお父さんの姿を子供の頃から見ていて、三姉妹の末っ子の自分が技を受け継ごうと決意し、日本初の女性の石工になりました。
全国放送のテレビでもよくご紹介されていますよね！
お父さんと並んで「伝統工芸士」の称号を持つ、一流の石職人さんです！！
近年は庭を持つ家が少なくなったことから、岡崎の石屋業界の得意とする「灯篭」の受注が減り、それならば新しい石製品の提案をと、梓さんオリジナルの商品をたくさん生み出しています。
亡くなったご家族の趣味や想い出のひとつをお墓に添えられるサイズで作製したり、また家族同然のペットを亡くされた方へ、生きていた姿をそのままそっくりに再現したりと、心に寄り添う石の製品が、いま全国から求められているそうです。

私たちにも体験をさせていただけるということで工場へ！
いろんな機械や工具を使って、段階を経て仕上がっていく過程を教えていただきました。
地元の小学校の子どもたちもよく社会見学に来て、石を削る体験をしているそうです。
地域の伝統産業を間近で見られるなんて素晴らしいことですよね。
さて、私たちの石工の素質ですが…
後日、「観光大使ブログ」でご報告させていただきます！

見ているだけで、ほっこりとした気持ちになる作品の数々。
お部屋のインテリアや、玄関、お庭などに、ちょこんと置いてみたくなる可愛い石製品がいっぱいです！
上新石材店さんでは、工場の見学や体験なども受け付けています。
ぜひ一度お越しになってみてください。

岡崎の誇る石職人。
手から手へ受け継がれたその「あたたかい」石製品を、みなさんのそばに置いてみませんか。
 

• 上新石材店の公式ホームページはこちら（外部リンク）