施設紹介

ホタルの里

ホタル学校のメイン展示室であり、「つながる環境大模型」と題したガイダンススペースとして、森～川～海まで、それぞれの自然がつながりを持って存在していることを紹介しています。また、ホタルが成育できる環境がどのようなものかを伝える展示をしています。

ホタル飼育室

ホタルをいつでも間近に見られるようにするため、ゲンジボタルの幼虫やカワニナなどを通年飼育しています。また、河川にすむ生き物も水槽で展示しています。

交流室

鳥川地区をはじめとした市内各地のホタル保存会や、ボランティアの活動拠点として活用しています。

サポーター室

主に山歩き来訪者の休憩場所として活用しています。（土足のまま利用できるトイレあり）

管理事務室

ホタル学校の職員が常駐しています。また、市のリサイクルプラザ内のガラス工房「葵」で制作した廃ガラスを活用したガラス工芸品の販売を行っています。

 

ホタル教室１

ホタルが光る理由や仕組みなど、ホタルの不思議について科学的に詳しく紹介しています。

ホタル教室２

ホタルと人との共生の歴史や、ホタル保護活動の歴史を紹介します。

ホタル教室３

ホタルをはじめ、多くの動植物を育む「水」の源である森林について学ぶことができる展示をしています。土の保水力実験ができる装置も展示してあり、環境教室やイベント時に活用しています。

多目的ルーム

各種イベントや環境教室、企画展示、ワークショップ、シアターなど、多目的に使用します。（60型の大型テレビあり）

鳥川小学校記念室

閉校となった鳥川小学校の136年の歴史や思い出を、卒業生の写真や作品などを交えながら紹介します。
 

鳥川町の取り組みをはじめ、岡崎市では以前からとても盛んにホタルの保護活動が行われていて、その活動は全国的にも大変誇れるものです。古くは昭和23年に美合町に発足した「生田（しょうだ）蛍保存会」。これは昭和10年に国の天然記念物に指定された、山綱川下流域の「岡崎ゲンジボタル」が乱獲により激減したことがきっかけです。その後、昭和41年から始まった河合中学校や、岡崎ゲンジボタル河合保存会によるホタルの幼虫飼育の挑戦など、幾度かの失敗を繰り返しながら、長年にわたり多くの実績をあげています。ほかにも生平 （おいだいら）町や六ツ美地域でも保護活動が行われています。

現在では、ホタルの観察ができる場所も増え、須淵（すぶち）町、岩中町などの乙川（おとがわ）流域や、池金町、真福寺（しんぷくじ）町、八ツ木（やつぎ）町の「おかざき自然体験の森」などでも確認できます。そして、平成24年4月には、旧鳥川（とっかわ）小学校を改修して「岡崎市ホタル学校」がオープンしました。市全体のホタル保護活動の拠点として、また、市民の環境学習の拠点として活用が期待されています。ホタル学校には、ホタルに関する様々な展示物や模型、保護活動に関する貴重な資料やパソコンを使ってのホタルクイズなどがあり、ホタルやホタルを取り巻く自然環境について学ぶことができます。毎月、様々なイベントが予定されていまので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

6月のホタルシーズンには、夜9時まで開館していますので、ホタル観察の前に、ホタル学校で少しでもホタルのことを知ってから見ると、また一段とちがったホタルの不思議さや神秘さに気づくことでしょう。多くの人に守られているホタルは「岡崎の宝」です。今後、もっともっと増えていってほしいし、未来の子どもたちにホタルの舞う風景を残してあげたいと思います。