椎茸の菌打ち体験を実施しました
まずは説明から
まずは、炭焼きの会 O先生から椎茸の菌打ちの作業手順、椎茸ができるまでの工程などの説明から始まります。
これが種駒(椎茸菌)です
椎茸菌を培養したものです。「種駒」は農協やホームセンターなどでも購入できるそうです。
原木に種駒を打ち込みます
椎茸菌は生きている原木には活着しないので120cmほどの長さに切断したのもを昨年の11月頃から乾燥させていました。「種駒」を打ち込む数は原木の直径(一般的には10~15cmのものが良い)の1.5~2倍がいいそうです。簡易定規を使って打ち込みピッチが狭くならないようにドリル穴を開けていきます。子供たちも一生懸命に種駒の打込みを手伝ってくれました。菌打ち作業は1~3月といった寒い季節に行います。これは、暖かい時期ではほかの雑菌がドリル穴にいっしょに入り込んでしまうため、椎茸菌が負けてしまうためだそうです。
ホダ場に運搬
参考までに、種駒を打ったところから椎茸は生えません。1~2年ほどかけて椎茸菌が原木のなかで繁殖し、ホダ木に生まれ変わり、違う場所から椎茸が生えてくるというわけです。
仮伏せ
このあと椎茸菌を早く原木に活着させるためにもう一度積み重ね、4月頃まではネットなどで覆って保湿・保温を高める「仮伏せ」と言われる状態を保ちます。その後、「伏せ込み」などの作業経て、2年目の秋頃やっと「ホダ木起こし」と呼ばれるホダ木を椎茸が発生しやすい多湿で風あたりの少ない「ホダ場」へ移送させます 。こうして長い年月を経て椎茸ができるんですね。
終わりの会
椎茸は主に春(3月頃)と秋(11月頃)の2回収穫できるんですが、夏を2回過ぎてからの話になります。そこまで待てないので、参加された皆さんには記念に今栽培中のホダ木を一家族一本ですがプレゼントしました。春にはそのホダ木からきっとおいしい椎茸が出ると期待して待っていてください。なお、当施設で人気の「椎茸の菌打ち体験」は毎年この時期に実施していますので来年も是非御参加ください。