岡崎ってこんなまち

ホタルサポーター活動Vol.3開催しました。

 (鳥川ホタルの里)

岡崎ゲンジホタル、人口産卵・方法と管理について

  • 人工産卵についての講義

    人工産卵についての講義

  • ホタル飼育歴50年の古田名誉校長

    ホタル飼育歴50年の古田名誉校長

  • 人工産卵床

    人工産卵床

  • 卵を産ませるためのミズゴケ

    卵を産ませるためのミズゴケ

  • バケツに落ちてきた孵化幼虫

    バケツに落ちてきた孵化幼虫

  • 幼虫のエサとなるカワニナ

    幼虫のエサとなるカワニナ

今回はゲンジホタルの人口産卵について勉強しました。
人口産卵は、人口産卵床を作り、メスのホタルに産卵させて飼育する最初の作業です。
ホタル学校では、ミズゴケとザルを使って産卵床を作ります。バケツに水を浅く張り、その上にザルを乗せ、その中にミズゴケを盛ります。霧吹きで十分水分を与えメスを入れてプラスチックの透明なボールをかぶせておきます。
メスは野外採集の場合は交尾は済んでいると思われますのでオスを入れる必要はありません。先回、ご紹介した人口上陸装置で発生した個体はオスも入れて交尾させます。
コケが乾燥しないようこまめに霧吹きをします。目では細かくて見難いですが、よく観察すると数日で卵を確認できるでしょう。
さらに、コケの乾燥に注意して毎日霧吹きで水分補給をしていると一か月ぐらいで幼虫が孵化しバケツに落ちてきます。一見ゴミのように見えますが体長1mmほどの幼虫です。すぐに飼育水槽に移して飼育を開始します。
 

学校内の産卵床でも幼虫孵化

  • ゲンジホタルのメス16mm

    ゲンジホタルのメス16mm

  • ゲンジホタルのオス12mm

    ゲンジホタルのオス12mm

  • ゴミのように見えるのが孵化幼虫

    ゴミのように見えるのが孵化幼虫

  • 顕微鏡で見ると確かに幼虫です

    顕微鏡で見ると確かに幼虫です

  • 孵化幼虫は飼育水槽で育てます

    孵化幼虫は飼育水槽で育てます

  • 稚貝がドンドン生まれています

    稚貝がドンドン生まれています

  • 観察用のバットでも幼虫を育てます

    観察用のバットでも幼虫を育てます

  • 橋げたについたコケに産卵

    橋げたについたコケに産卵

  • 拡大すると卵がビッシリ

    拡大すると卵がビッシリ

ホタル学校の人工産卵床でも6月中旬から順次メスを入れて産卵させていました。
7月17日に最初の孵化を確認、約2500匹。早速飼育水槽に移し飼育を始めました。
今年は3月末からカワニナの飼育をはじめ、5月に水温が上がり始めるとカワニナの食欲が上がり、キャベツの葉を与えると2日で葉脈だけになってしまうほどでした。幼虫のエサとなる稚貝もドンドン生まれています。ホタルの幼虫がすくすく育つことを祈ります。
一方、自然の川では、妙な場所で産卵が見つかりました。なんと、川面から2.5mも上の橋げたのコケに産卵したのです。
古田校長曰く「今年は大水が出るかもしれん。過去のデータではホタルが高いところに産卵した年は90%の確率で大雨が降る。」とのこと。
このところ全国各地で大雨の被害が続出しています。用心しましょう。

ホタルの情報あれこれ

  • ゲンジホタルの飛翔

    ゲンジホタルの飛翔

  • 直線的に飛ぶメス

    直線的に飛ぶメス

  • 産卵場所を探して飛ぶメス

    産卵場所を探して飛ぶメス

  • 産卵場所発見

    産卵場所発見

  • 産卵場所を確認

    産卵場所を確認

  • 集団で産卵

    集団で産卵

  • 産卵場所の確定

    産卵場所の確定

  • 苔の間に産卵

    苔の間に産卵

  • 光ながら産卵

    光ながら産卵

  • 卵じたい光っています

    卵じたい光っています

昨年までホタルマスターファミリー講座に参加していただいていた杉本ファミリーより渾身の画像が届きました。
メスのゲンジホタルを追いかけ産卵場所を突き止め産卵の様子を写すことに成功したのです。
その情熱に頭が下がります。その画像をご覧ください。

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。詳細はクッキーポリシーをご確認ください。

同意する