とっかわ歴史ミステリーバスツアーを行ないました。

 (鳥川ホタルの里)

石はどこから来た?

  • バスでめぐるツアー

    バスでめぐるツアー

  • 瀬長の猪垣

    瀬長の猪垣

  • 加茂式黒炭窯

    加茂式黒炭窯

12月14日(土)とっかわ歴史ミステリーバスツアーを行ないました。
市役所からバスで行くツアーです。鳥川町にあるホタル学校でトイレ休憩の後、瀬長の猪垣を見ました。山から下りてくるイノシシやシカを田畑に入れないため作られた石垣です。何百メートルも石を積んで築かれていて反りまで付けられています。こんなたくさんの石を一体どこから運んできたのでしょう。先人の努力に敬意を表します。猪垣の入り口に三角お屋根の建物があります。加茂式黒炭窯といって、最近まで炭を焼いていました。加茂式というのは東加茂郡の大山庄一さんに習って作られたことに由来します。木材を入れる口と火を入れる口が別々になっているのが特徴です。
 

山里信仰の多様性?

  • 参道入口

    参道入口

  • 西国三十三観音

    西国三十三観音

  • 解説をする竹内謙作講師

    解説をする竹内謙作講師

  • 山奥にある御嶽霊神供養塔

    山奥にある御嶽霊神供養塔

  • 双体道祖神

    双体道祖神

  • 3体の石仏の祠

    3体の石仏の祠

とっかわの里には、多くの石仏があります。山深い里で自然と対峙し共生してきた人々はさまざまな神様や仏様を信仰してきたのでしょう。慈徳院というお寺の参道には西国三十三観音が祀られています。今のように交通手段がないころは、観音様を巡礼することもままなりません。そこで近くの寺に三十三観音を祀りお参りしていたのでしょう。慈徳院の裏山には、人知れず御嶽霊神供養塔があります。その昔、御嶽信仰が盛んだったころ、80回も御嶽山を登山した記念に建てられたものです。すべて徒歩で行ったとすればものすごい時間と労力だったことでしょう。信仰の厚さがうかがえます。少し上流へ行き七曲り峠へ登る登山道の入り口に双体道祖神があります。信州に多い道祖神ですが、なぜかとっかわにもあります。珍しい男女双体の道祖神で男と女の生きる道を示しているのか、仲良く手をつないでいます。新東名高速道路のガード脇に3体の石仏の祠がきれいに並んでいます。一番右は役行者、修験道の教祖がなぜここに祭られているかはわかりません。中央は庚申塔、この地域では一番古いものだそうです。左は天神様、カラフルに色がついています。
 

世界に一つだけの?

  • トヨトミナシ

    トヨトミナシ

  • 石梨と呼ばれる硬い実

    石梨と呼ばれる硬い実

最後に、世界に一つだけの花ならぬ、古木の話があります。
野生梨の一原種でトヨトミナシと呼ばれています。かつては、樹齢300年以上の大木で鳥川を象徴する木として大切にされ親しまれていました。しかし伊勢湾台風の影響で樹勢が弱り枯れてしまいました。その後、根元から横枝が成長して再び実をつけるまでになっています。実は小さくて硬いため、地元では石梨と言っていたそうです。地面に実はたくさん落ちているのですが、発芽するものはなく、世界に一つだけの古木となっていました。近年、植物試験場で発芽させた若木が、ホタル学校などに植えられています。

このように数々の山里の歴史ミステリーに触れ自然の中で、工夫をし知恵を出し神仏に感謝しながら暮らしていた人々の姿が目に浮かぶようなツアーでした。