ホタル保護活動視察バスツアーを実施しました

 (鳥川ホタルの里)

祖父江のホタルを守る会を視察

  • にぎわう祖父江のホタルを守る会のブース

    にぎわう祖父江のホタルを守る会のブース

  • 会議室での講義

    会議室での講義

  • 講師は理事長の山内先生

    講師は理事長の山内先生

11月24日(日)稲沢市のNPO法人「祖父江のホタルを守る会」の活動を視察に行きました。
15年にわたる調査及び保護活動が評価され、愛知県知事賞を受賞されています。さらに、国連生物多様性の10年連携事業にも選定されました。私たちのホタル保護活動と何が違うのか?興味津々で出発しました。
バスの中では、市のスタッフ紹介の後、ホタル学校でのホタル飼育の現状について報告しました。先日行なった幼虫生育状況観察では、数は例年並みながら小さい幼虫が目立ち、エサ不足が否めませんでした。エサとなるカワニナの補給が必要です。次に小呂川でゲンジボタルの保護を行っている三浦さんより報告がありました。オスとメスの発生時期と場所にずれがあるため、発生したメスを捕獲してオスのいる場所に放すという活動を行ない、昨年は例年の倍近い飛翔を確認できたとのことです。
G20の影響を懸念して、少し早めに出発した結果、予定より早い10:30頃には現地へ到着しました。祖父江のホタルを守る会理事長の山内晴雄先生が出迎えてくれました。おりしも、この日は「そぶえイチョウ黄葉まつり」が行われており、体育館会場に設置された「祖父江のホタルを守る会」のブースを見学しました。実験田での活動の様子や、周辺の学校との取り組み発表などがパネルやジオラマで展示されていました。そのあと、会議室で山内先生の講義を聞きました。ホタルの保護だけではなく、生物多様性から、農業のあり方に至るお話をいただき、たいへん勉強になりました。
その後、短い昼食時間を取り、12:00頃には実験田へ移動し見学をさせていただきました。
 

実験田を見学

  • 実験田の水路

    実験田の水路

  • 山内先生の説明に耳を傾ける

    山内先生の説明に耳を傾ける

  • タモですくったメダカ

    タモですくったメダカ

  • タニシの群れ

    タニシの群れ

  • 寒そうにじっとしているザリガニ

    寒そうにじっとしているザリガニ

  • 稲わらの束

    稲わらの束

  • 青葉とギンナン

    青葉とギンナン

実験田では、無農薬、自然農法が実践されており、田んぼの端に冬でも水がある水路が作られていました。水路をタモでひとすくいすると、たくさんのメダカが入りました。縁にはタニシやザリガニも見られました。田んぼは、湿った状態で田起こしは、しないそうです。田植えは稲の切り株の間に交互に植え、古株は腐って肥料になるのだそうです。カメムシなどが大発生しないか尋ねたところ、クモなどの天敵がいるのでバランスが保たれているとのことでした。稲は近隣の田んぼのものより太く、背も高く育つそうです。田起こししていないので硬い土壌に深く根を張るため風にも強く倒れにくいそうです。除草剤も使っていないので手間はかかるかもしれませんが、理想的な田んぼに思えます。
実験田の近くに「祖父江イチョウ黄葉まつり山崎会場」が、ありましたので、そちらも見学し帰路につきました。地球温暖化の影響か、まだ青葉が残っていましたが、屋台などがたくさん出ていてにぎやかでした。「鳥川ホタルまつり」も、これぐらいにぎわうといいなあと思う反面、主催者は大変だろうなあとも思いました。ギンナンは、鳥川のものより大粒でした。

実験田を見る限り、自然農法では生物多様性が維持されているように思えます。圃場整備された多くの田んぼでは生き物は少なく、メダカなどが絶滅危惧種となっています。いつのまにか、いろいろな生き物がいなくなっているんですね。
思えば、少子高齢化が問題視されています。ふと気づけば、子どもがいなくなっていた。なんてことにならないよう生物多様性について考えていきましょう。人間も生物の一つなのですから。
ご参加された皆さん、お疲れさまでした。「祖父江のホタルを守る会」の皆さん、ご親切な対応、誠にありがとうございました。