ホタル保護活動視察バスツアーを実施しました！

10月28日（日）、ホタル保護活動視察バスツアーを実施しました。当日は朝8：50に西庁舎ロータリーに集合しバスで出発します。この日は雲一つない絶好のバスツアー日和となりました。今回の参加者は23名。バスの中では各地域でホタル保護活動に取り組まれておられる方々から、各地域におけるホタルの保護状況等の報告が和やかに行われました。今年はどの地域も猛暑の影響から例年とは異なった様子が見られたようでした。ホタル学校名誉校長の古田先生より猛暑時の対策など詳しい解説をしていただく等、とても充実した時間となりました。和やかな談笑の中、１時間程度でふれいあいの森へ到着しました。

ふれあいの森・ホタル養殖場に到着しました。ホタル養殖場は調査研究施設として平成５年に完成しました。自然と人間の共生をテーマに掲げ１年を通してホタルの生態が観察できるように開放されており、当日も大人から子どもまで幅広い年齢層の方がホタルの生態について学んでいました。施設内にはホタル専門員の方が常駐され、ヘイケボタルの人工育成、エサとなる巻貝類の養殖も行われています。ツアー当日はホタル専門員の石黒様にご案内をいただきました。石黒様の説明を参加者のみなさんが真剣に聞いておられる姿がとても印象的でした。質疑応答の時間では多くの方から質問が出るなど、みなさんとても熱心です。室内にはホタルの幼虫の飼育ケースは勿論、ホタルの生態についての掲示物や、ホタルについてのクイズ、資料などが並べられており初めてホタルについて学ぶ人にも適した施設となっています。


 

続いて、白沢ホタルの里へ向かいます。白沢ホタルの里は大字白沢の白沢大池西の休耕田を利用し、ヘイケボタル観察会を開催されています。4月下旬～5月上旬にホタルの幼虫を放流し、6月中旬から7月上旬にかけてヘイケボタルが飛び交う様子を観察できます。白沢ホタルの里でヘイケボタルの育成をして１６年目になる阿久比白沢ホタルの会・会長、坂部様から説明をいただきました。坂部様はお孫さんに幻想的なホタルの乱舞をみせたい、との想いからホタルの養殖を始めたようです。ただしホタルの養殖も決して一筋縄ではできません。１５年にわたるヘイケボタルの育成について、成功談や失敗談についてユーモアを交えながら説明をいただきました。「とても大変な作業だけどホタルを見に来てくださった方の「きれい！」の一言を聞くとまた頑張ろうとなるんだよ。」と仰っていた姿がとても印象的でした。ここではホタルの鑑賞ができるだけではなく、ホタルシーズンにはザリガニ釣りや鮮やかな竹灯籠のイルミネーションなど来てくれた人を楽しませたい！との坂部さまの想いが現れた施設となっています。来年のホタルシーズンには必ず訪れてみたいですね。

再びバスに乗って岡崎市へ戻ります。バスの中では終始今回の施設で学んだことについての感想の共有が行われていました。普段はゲンジボタルの観察をメインの行っておられる方も、ヘイケボタルの育成から学ぶことも多く非常に充実した時間となりました。

ホタル学校では11月11日（日）にホタルサポーター活動の一環としてゲンジボタルの幼虫の仕分けを行います。皆様のご参加をお待ちしております。