岡崎ってこんなまち

わんPark初のイベント「カブトムシ&流星群観察キャンプ」を実施しました!

集合は18時。夜はテントでキャンプ

「ペルセウス座流星群は、深夜じゃないとなかなか見えないよ」。いつも星空観察の講師を担当していただく、岡崎市星と遊ぶ会代表・ノリレオさんからそんな情報を聞いたのは、かれこれ2年前。カブトムシの早朝探索という新メニューを加えたいという思いもあり、これを抱き合わせる形で、宿泊型イベントを企画しました。集合は18時。まずはみんなで、テントを張ってから開始です!

まずはオリエンテーション

日没後、19時ともなると、少しずつあたりが暗くなり始めました。しかし、このイベントはこれからが本番です。みんなで集合し、自己紹介と1泊2日のスケジュールを確認。そしてまずは昆虫のお話でスタートです。「さて、このふたつのカブトムシの違いはなんだろう?」。そんなお話を皮切りに、森へ出かけます。

森で見つけたものは…?

子どもたちのお目当ては、やはりカブトムシ!勇んで森へ出かけました。出迎えてくれたのは、コクワガタ2匹、アブラゼミの成虫、ニイニイゼミの抜けがらがたくさん、シロスジカミキリ1匹、クロカナブン1匹、キマワリがたくさんなど。

セミの羽化シーンやシマヘビの抜け殻、さらにオオムラサキの死骸というレアなものも見つかりましたが、肝心のカブトムシが見当たりません。うーむ、やはり今年は少ないのか?スタッフは焦っていました。

気を取り直して、星空観察!

1時間にわたる昆虫探索のあとは、星空のお勉強。岡崎星と遊ぶ会のメンバーによる楽しいスライド&クイズで、天文への興味を深めました。小学校3年生以上の子どもたち、さらには自然好きが集まったとあって、意外とみんな、詳しい!!クイズにもすらすらと正解していました。

望遠鏡をのぞいてみよう

岡崎星と遊ぶ会のメンバーが、たくさんの望遠鏡を持参してくれました。それを覗くと…木星の縞模様、土星の環っか、二重星などがくっきり!これには保護者の皆さんも、驚いていました。なかには、スマートフォンを望遠鏡の接眼レンズに当てて、写真撮影に挑む子も。「撮れた!」。満足げな表情が、月明かりに浮かび上がりました。

このままでは終われない!

みんなが星空観察を終えるころ、スタッフは「絶対いるはず…このままじゃ終われない!」と野心を燃やしながら、あるポイントに向かいました。そこは、昼間にスズメバチがカエデの樹皮を食い破っているポイント。今までそこにカブトムシが出没した事例はわずかでしたが、甘い汁が出ていることは確かなはず…。あっ!いたいた!!よっしゃー!

就寝前のカブトムシ・ハンティング

星空観察を終えた子どもたちを連れて、現場に向かいます。よく探してみると、子どもたちの人数以上のカブトムシが!興奮した子どもたちは「欲しい!」「あのオスでっかい!」「メスに卵を産ませるんだ」と口々に言うものですから、現場はうれしい大混乱。ハイハイ、みんなでじゃんけんしようね。順番を決めて、カブトムシを無事に手に入れたのでした。

快適なテントの夜

カブトムシを手に入れたら、翌朝3時の流星群観望会までひと休み。「起こさないから、見たい人は見においで」ということを伝え、めいめいが床についたのでした。湿度の高い夜でしたが、そこは天然エアコンのたまもの。快適な睡眠が得られたようです。(カブトムシの羽音がうるさかったというエピソードもありましたが。笑)

流星群は残念ながら雲のなか

眠い目をこすりながら、ノリレオさんと起き出したのは朝3時。ここからは流星群をいっぱい見るぞ!と思っていましたが、さきほどの星空観察時からは打って変わって、分厚い雲が…。隙間ひとつない夜空に、ちょっと意気消沈です。起きてきてくださった2人の親御さん、すみませんでした。天気には勝てないですね。

早朝は再び昆虫探し

朝6時、自由参加としていた昆虫探しには、全員がテントから起き出してきました。かなり眠そうな方もいたので、まずは寝転がって手足を空に向けてぶらぶらする、通称「ゴキブリ体操」で体を起こします。そして、森へ!開園後、初となる朝の観察会でしたが、朝の収穫はカナブン1匹にとどまりました。それでも、子どもたちの目は輝いていました。

最後には秘密のお土産を

実はクワガタのブリード(繁殖)にも個人的にトライしているノリレオさん。わんぱくハウスに戻り、ノリレオさんが持ってきてくれたオオクワガタやヒラタクワガタなどの観察を行いました。そして、子どもたちのみんなには、カブトムシのメスが、当日までに産み落とした卵をプレゼント!土に埋もれていた14個ほどの卵を、またじゃんけんで分けました。

惑星や星を見ることができ、さらにめいめいがカブトムシを持って帰れるという、幸運な結果になった今回のキャンプ。昆虫がまったく見られない年もあるだけに、この結果はまずまずといっていいでしょう。「あまり広報しないで。また参加したいから」。子どもたちを尻目にあるお父さんがこう話すほど、初のキャンプは楽しいものだったようです。

スタッフの答えは、「すみませんが、もちろん広報します!(笑)」。来年もまた、たくさんの子どもたちの笑顔を見たいですからね。今回はご縁のなかった皆さん。来年こそ、じっくりとカブトムシ&流星群ウオッチングに挑戦しましょう!

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