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ホタルの里の水源を守ろう第一回目を行いました。

 (鳥川ホタルの里)

水源の森を守るとは?

毎年、6月にはホタルが舞う鳥川ホタルの里。そのホタルを育む水はどこから来るのでしょう。山に雨が降ると水は地面にしみこみ、時間をかけて湧き水になります。山の土によって濾過された、きれいな水にカワニナという巻貝が育ちます。そして、カワニナを主食とするゲンジホタルが育つのです。山にはたくさんの木が生えています。これは戦後復興のため多くの木が植林されたためです。しかし、エネルギー革命により燃料としての木は不要となりました。また、鉄やコンクリートの普及により建築材料としても使い道は限られてしまいました。このようにして、木は価値を失い、森は放置されるようになりました。森には日光が入らないようになり、下草が育たず、地面が露出するようになってしまいました。そうなると、雨が降っても、あまりしみ込まずに直接泥水が川に流れます。土砂崩れなども起きやすくなります。では、どうしたらよいのでしょう。それは、まず、密集した森の木を間伐して、日光が入るようにしてあげることです。日光が入れば、下草が生え、草の根によって泥は流れなくなり、水はしみこむようになります。緑のダムといわれる健全な森ができるのです。そんな話を講師の唐澤先生から聞きました。さあ、ワクワクしながら森仕事に出かけましょう。

ワクワク!森仕事

山へ来ました。昼間なのに暗くて冷たいです。地面には草が一本も生えていません。インストラクターの水守支援隊の方々の指導を受けます。まず、目をつむって森の音を聞き、森を感じてもらいました。「何が聞こえた?」ときくと、「カメラのシャッター音が聞こえた。」・・・この日は風もなく静かな日でした。

次に森仕事の注意事項を聞きました。間伐は木を切り倒すこと。大変危険な仕事です。必ずヘルメットを被りましょう。足元にも注意して、決して走り回ったりしないようにしましょう。などなど、安全のため、細心の注意を払って行動します。その後、のこぎりの使い方、切る方向を考えて、受け口の切り方、追い口の切り方など説明を受けました。

いよいよ、のこぎりを入れます。最初はなかなかうまく切れません。交代交代少しづつ切っていきます。二周目に入ると切るスピードも上がってきました。インストラクターの方に最終調整をしていただき受け口が完成しました。追い口を切り始めますが、木の重心いかんで、風が吹いたりすると、いつ倒れだすかわかりません。慎重に切っていきます。ある程度切ったところで、木にあらかじめかけてあったロープを引っ張ります。力を合わせておもいきり引っ張ると、ミシミシ音を立てて傾き、大きな音を立てて倒れました。細い木でしたが、15mぐらいあるので結構迫力があります。倒した木は、インストラクターの方にチェーンソーで2mほどにカットしてもらい、ロープをかけて山から引っ張り出しました。軽トラックに積みホタル学校まで運びました。軽トラック一杯の間伐材が¥5,000-にもならないそうです。ホタルの水源を守るためには、木の利用をもっと増やし経済効果を上げていく必要があるようです。

今日はここまで。第二回目は、木の利用について考えていきます。ぜひ、御参加ください。

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