徳川家康公ジャズ組曲

  • 徳川家康公ジャズ組曲を制作した守屋純子さん

    徳川家康公ジャズ組曲を制作した守屋純子さん

2014年、岡崎市が家康公顕彰400周年に向けて、ジャズピアニストの守屋純子さんに岡崎、静岡、浜松の3市における家康公をイメージしたジャズ曲3曲の制作を委嘱しました。守屋さんは、2012年にもあいちトリエンナーレ地域展開事業「岡崎アート&ジャズ2012」にて、家康公をテーマとした楽曲を2曲制作しており、新曲3曲と合わせた全5曲をもって「徳川家康公ジャズ組曲」とすることとなりました。

徳川家康公ジャズ組曲「厭離穢土、欣求浄土」

  1. 裏家康公 Another Side Of The Winner
  2. 久能山東照宮 Mt.Kuno
  3. 表家康公 House Of The Winner
  4. 三河武士魂 Samurai Spirit Of Mikawa Warrior
  5. 三方原の戦い The Battle Of Mikatagahara
※徳川家康公ジャズ組曲は、この5曲を中心に構成されたCDアルバム「Play For Peace」として発表されています。
CDアルバム「Play For Peace」の詳細はこちらからご覧ください。(外部リンク)
制作者の守屋純子さんのコメント
組曲の総称は「厭離穢土、欣求浄土」といたしました。家康公は19 歳の時に大樹寺の登誉上人からこの言葉を授けられ、その後の戦陣には必ず「厭離穢土 欣求浄土」の旗指物を使ったそうです。「人々がそれぞれの欲望のために戦い続ける状態を離れ、永遠に平和な浄土を希求する」という家康公の究極の理想と祈りがこの言葉にこめられていると思います。
2012年、わたしのビッグバンドで岡崎アート&ジャズ2012に出演させていただいた際、生誕の地ということで、家康公をテーマにした曲を書く事を思いつきました。この時は、「覇王の家/司馬遼太郎 上下」を読み、天下を統一し、現在まで続く日本の基礎を築いた華々しい成功者としての面を、明るくスイングする「House of the Winner(通称「表家康」)」という曲にまとめました。
しかし、家康公の人生は、幼時は今川家の人質にとられ、後に、信長の命により長男と正妻を自ら殺さなければならないなど、艱難辛苦の連続でありました。その心中の悔しさいかばかりであったろうか、ということを想像して書いたのが、変拍子で少し歪んだ響きもある「Another Side Of The Winner(通称「裏家康」)」です。
今回、家康公顕彰400年の一環としてあらたに曲を書かせていただくにあたり、更に色々な資料を収集し、それぞれの地の家康公ゆかりの場所も訪問しました。特に「徳川家康(全26巻)」を読破して、家康公の人生について更に深く考察した上で、岡崎、浜松、静岡それぞれの時代の家康公を、各テーマでジャズに表現します。

「Samurai Spirit Of Mikawa Warrior」(出生の地・岡崎編)

岡崎をテーマに、家康公成功の要因となった三河武士をイメージした楽曲。三河武士の特徴であるとされる「忠誠心の高さ、勇猛果敢さ、義理堅さ、忍耐強さ」が表現されています。
最後の全ての管楽器が異なる旋律を奏でる部分は、主君家康に命をかけた多くの三河武士たちの魂の叫びが表現されています。

「The Battle Of Mikatagahara」(出世の地・浜松編)

浜松をテーマに、家康公が大きな教訓を得たとされる三方原の戦いをイメージした楽曲。
武田信玄の軍に圧倒され、生涯最大の敗戦とされている戦いであり、常に何かから逃げている雰囲気、戦いを経た家康公の後悔と新たな決意などが表現されています。

「Mt.Kuno」(隠居の地・静岡編)

静岡をテーマに、家康公が死後、最初に祀られた久能山東照宮をイメージした楽曲。「厭離穢土、欣求浄土」という、永遠の平和を望む家康公究極の祈りに寄り添う一曲。組曲の中で最も<日本的>なメロディーが特徴です。