外来植物・メリケントキンソウとの闘い2
10月上旬、見慣れない双葉が生えてきた
ようやく猛暑から解放されつつあるものの、秋にはほど遠かった10月。薬剤散布によって一度は姿を消したメリケントキンソウでしたが、彼らは「11月になると成長し、緑が目立つようになる」という生態をもっています。10月9日に発芽の状況を確認すると、芝とは似つかぬ双葉が発見されました。
やっぱり生きていたメリケントキンソウ
正体不明の双葉があったのは、かつてメリケントキンソウの群落があった場所。大きくなるにつれて、葉が切れ込んでくることがわかりました。やはり、メリケントキンソウでした。10月17日になると、その高さは3mmほど。それでも、群落数はすでに10を超える勢いになりました。
11月に向けて、成長は続く
10月31日。発芽から約3週間で、高さは約5mmほどに。切れ込んだ葉が目立つようになり、株の直径が約1cmに達するものも出てきました。種がこぼれたあとには吸引機で吸うなど、現場ではかなりの努力をしましたが、雨で流れたであろう種が、草の隙間から次々に双葉を出します。
発芽から1か月
11月9日。高さは1㎝ほどになったメリケントキンソウのなかには、直径5㎝にも達するものが出てきました。さらには周辺の雑草が枯れ、若草色が目立ちつつあります。これらを放っておくと、3月~4月に花をつけ、また種がこぼれて成長して…というサイクルに入るのです。
広大な土地で、メリケントキンソウを排除できるか!?
先週、芽吹きに対する薬剤散布を終えました。ただ、一度入ってしまっただけに、彼らを完全に撤退させるのは、かなりの時間と根気が要りそうです。すべて枯れるのか、さらなる発芽はないのか…。不安は残りますが、私たちがなにより目指すのは、もとから生息する植物たちが、安心して暮らせるわんPark。慎重に見極めたうえで、また情報を発信していきます。