いえやすかんきかくてんばくまついしんのとうけんしんしんとうふたたびひびくつちのおと
家康館企画展「幕末維新の刀剣 新々刀 ~再び響く槌の音~」
有名刀工作から地元の刀剣まで、様々な新々刀を大公開!
新々刀とは、江戸時代の安永期(1772~81)から明治9年(1876)の廃刀令までの約100年間に製作された日本刀をさします。元禄期(1688~1704)以降、平和な世の中が続き、日本刀の需要はほとんど失われていました。それが安永期になると、生活に困窮した者たちによる一揆や、尊王攘夷論の高まりなどによって、再び日本刀の需要が増え始めました。それに応えるべく、刀工たちは日本刀製作に勤しみ、鍛錬場には槌の音が響きわたりました。これが「新々刀」時代の幕開けといえます。
このような騒然たる情勢の中で、水心子正秀らによって「復古新刀論」が唱えられ、鎌倉・南北朝など古刀期の名刀を模したものや、古刀の上作物のよいところを手本とした日本刀が多く製作されました。また、江戸時代中期頃にはほとんど製作されなくなっていた太刀や短刀も、再び姿を見せるようになりました。
本展では全国的に名が知られる刀工作から、地元の尾張・三河で製作された作品まで新々刀を一堂に展示します。幕末維新の動乱期において、再び隆盛を誇った日本刀の力強さに触れていただく機会になれば幸いです。
刀 銘 固山宗兵衛宗次造之/天保八丁酉八月吉日 二ツ胴截断 切手山田五三郎(個人蔵)
脇指 銘 龍城臣吉正/文化六年八月日(個人蔵)
脇指 銘 龍城臣吉達作/安政四年八月日(当館蔵・後期展示)
脇指 銘 作陽幕下士細川正義(刻印)/天保八丁酉年二月日龍城臣吉達彫作(当館蔵)
刀 銘 伯耆守平朝臣正幸/寛政六寅八月(竜城美刀会蔵)
短刀 銘 於江府清人作之/安政六年八月日(個人蔵・後期展示)
DATA
基本情報
| 開催期間 | 2026年1月31日(土)~4月12日(日) 前期:1月31日(土)~3月8日(日)後期:3月10日(水)~4月12日(日) ※3月9日(月)に一部資料の展示替を行うため、展示をご覧いただけません。 |
|---|---|
| 開催場所 | 三河武士のやかた家康館 企画展示室1(特別展示室)・企画展示室2 |
| お問い合わせ | 0564-24-2204(三河武士のやかた家康館) |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) ※桜まつり期間中は延長営業あり |
| 定休日 | 期間中はございません。 |
| 料金 | 三河武士のやかた家康館 一般大人400円/一般小人・市民割200円 岡崎城と三河武士のやかた家康館の共通入場券 一般大人650円/一般小人320円 |
| アクセス | ルート1:名鉄「東岡崎駅」より徒歩15分 ルート2:名鉄「東岡崎駅」より名鉄バス「康生町方面行き」他「康生町」下車徒歩5分 ルート3:愛環「中岡崎駅」より徒歩10分 |
| 駐車場 | 7:00~22:00…150円/30分 22:00-翌日7:00…50円/30分 ※上限1,500円で24時間ご利用いただけます。 ※桜まつり期間中は料金の変更あり |
| 資料 | |
| 備考 | 【関連イベント】 ①ギャラリートーク 日時:2026年2月22日(日)14:30~(45分程度) 場所:当館エントランスホール集合 ②新々刀鑑賞会 日時:2026年2月15日(日)①10:30~12:00②14:00~15:30 場所:城南亭(岡崎城公園内) 参加費:500円(抹茶一服付) 定員:各回10名(先着) 申込:1月10日(土)9:00から電話(0564-24-2204)にて受付 ③クイズ!新々刀あれこれ 日時:企画展開催中 参加費:入館料のみ 企画展を鑑賞してクイズに挑戦しよう!全問正解で先着300名様にオリジナルポスターカードをプレゼントします。 【展示協力】 日本美術刀剣保存協会名古屋支部 日本美術刀剣保存協会三河支部 |