体験の森最高峰。三等三角点
日本の各地に、三角点があるのを知っていますか?
おかざき自然体験の森には八ツ木天が峰に三等三角点が1つあります。
三角点の位置が分かりやすくなり、現地でも三角点について詳しくわかるよう看板にQRコードを掲載しました。
ページ最下部の基本情報では、GoogleMapで三角点の位置情報を記載しています。
(くれぐれも足元にお気をつけてご散策くださいね。)
※スマホの場合は「もっと見る」を押してください
1.三角点とは?
三角点は、地図作成や測量の基準となる、国が定めた大切な地点のことです。国土地理院が日本全国に設置・管理しており、その正確な位置と高さ(標高)が記録されています。
2.三角点の外見と構成
三角点は、通常、花崗岩でできた標石が地中に埋められています。
標石(ひょうせき):地面からわずかに顔を出している白い石のことで、上面には中心を示す“十”の印が刻まれています。この印の中心が、正確な経度・緯度・標高の基準点となります。
盤石(ばんせき):標石の真下にあり、地中で標石を支える大きな石です。標石と合わせて、測量基準としての安定性を保つ役割があります。
3.三角点の等級と役割
三角点は、その重要性や設置間隔によって4つの等級に分かれています。
・一等三角点:約45㎞間隔で設置され、国全体の骨格となる測量の基準です。
・二等・三等三角点:より細かい測量の基準として、それぞれ約8㎞、約4㎞間隔で設置されています。
・四等三角点:最も数が多く、約2㎞間隔で設置されています。
4.三角点の歴史
日本での三角点の設置は、明治時代に始まりました。当時の陸地測量部(現在の国土地理院)が、近代的な地図を作るために全国的な測量事業を進め、その一環として三角点が設置されました。
5.どこにあるの?
三角点は、必ずしも山頂にあるとは限りません。測量に最適な場所として、平地や道路脇、畑の中、学校の敷地内など、様々な場所に設置されています。
6.三角点の維持と管理
三角点は、正確な測量のために、動かされたり壊されたりしてはいけません。国土地理院が定期的に点検を行っていますが、もし誤って標石を動かしてしまった場合は、速やかに国土地理院に連絡する必要があります。
7.三角点の標識
三角点の近くには、“三角点”と書かれた看板が設置されていることがあります。これは、目印として、また注意を促すために置かれています。
8.日本一高い三角点は?
日本で最も高い場所にある三角点は、標高3776mの富士山山頂にある一等三角点です。
9.最初の三角点がある山は?
日本で最初の一等三角点が設置されたのは、滋賀県の伊吹山(いぶきやま)です。標高は877mです。
10.100年越しの設置
1907年(明治40年)の北アルプス測量の際、剱岳(つるぎだけ)には標石が運ばれましたが、天候不良で設置ができませんでした。それから約100年後、ヘリコプターで標石を運び、ようやく設置されました。
11.「点名(てんめい)」あれこれ
三角点にはそれぞれ名前があり、これを点名といいます。北海道には「三角(さんかくやま)」という点名を持つ三等三角点があります。また、岩手県には大山、丸山という点名の三角点があります。
12.「ICタグ付き三角点」とは?
最近は、標石の上面にICタグが埋め込まれた三角点があります。このICタグには位置情報などが記録されており、専用の機器で読み取ることで測量や維持管理を効率化しています。この新しい三角点は「インテリジェント基準点」とも呼ばれています。
基本情報
| 住所 | 愛知県岡崎市「おかざき自然体験の森」 八ツ木天が峰 三等三角点 |
|---|---|
| ウェブサイト | google map で位置を案内します |