地階展示
プロローグ 天下を取らせた三河の風土
常設展示は松平氏発祥から江戸開府までの時代をあて、家康公の一代記と彼を支えた三河武士を中心に構成しています。ここはその導入部分として、家康以前の二大征夷大将軍と当地方との関わりを紹介します。
源氏嫡流である源頼朝と足利尊氏。この二人の政権樹立の過程で、三河という国名のもとである御河、矢作川を有する岡崎は、中世においても極めて重要な拠点地域でありました。 岡崎市内にある名刹滝山寺と熱田大宮司の娘を母にもつ頼朝の関係や、承久の乱後の当地方における足利氏一族の勢力、さらに後の武家政権に大きく関わる人材輩出の要因を含めて、本展示の前史となる事柄を説明します。
展示の内容
- 源頼朝と三河
- 源氏と熱田大宮司一族
- 足利尊氏と三河
- 三河の足利一族
- 三河守護
1.松平氏と譜代家臣の形成
ここでの展示構成は、徳川創業史ともいうべき大久保彦左衛門著の「三河物語」に依拠しています。家康を輩出した松平一族を初代親氏から8代広忠までを紹介します。特に3代信光は一族の中でも突出した存在。三河の山間部から額田郡一帯に勢力を広げ、西三河の多くを支配し、一族の基盤固めに専念し、その子らを各地に分家や嫁入によって配し松平発展の基礎を作った人物でした。
展示はCGによる等身大の彦左衛門が臨場感溢れる語り口で案内役として登場し、松平の八代それぞれをゆかりの地やエピソードを交えながらお話します。さらに各代の関係史料や三河武士の名門である4家の譜代を取り上げ、家康が天下を取らしめることになった主従の絆を紹介します。
展示はCGによる等身大の彦左衛門が臨場感溢れる語り口で案内役として登場し、松平の八代それぞれをゆかりの地やエピソードを交えながらお話します。さらに各代の関係史料や三河武士の名門である4家の譜代を取り上げ、家康が天下を取らしめることになった主従の絆を紹介します。
展示の内容
- 松平八代
- 大久保彦左衛門と『三河物語』
- 三河譜代
2.家康の出生から人質時代
家康の祖父清康の死、世にいう「守山崩れ」で松平の三河支配体制は一挙に崩壊。清康長男の広忠は東の今川氏、西の織田氏の間で苦闘する中、刈谷の水野氏の娘於大と結婚し、家康が生まれます。幼名は竹千代。家康は3歳で母と別れ、6歳からは織田、今川へと19歳まで人質に出され、試練の時をおくることになります。
この時代が家康にとって最も重要な人間形成の過程であり、彼を取り巻く人々や周囲の出来事は後の家康に大きな影響を及ぼしたといわれます。
展示は小豆坂の戦いをはじめ、三河を領国化していく今川義元と織田信秀との関係や、家康の元服、築山殿との結婚、寺部城の初陣等を取り上げます。
この時代が家康にとって最も重要な人間形成の過程であり、彼を取り巻く人々や周囲の出来事は後の家康に大きな影響を及ぼしたといわれます。
展示は小豆坂の戦いをはじめ、三河を領国化していく今川義元と織田信秀との関係や、家康の元服、築山殿との結婚、寺部城の初陣等を取り上げます。
展示の内容
- 天文時代の三河
- 竹千代誕生・人質生活
- 竹千代をめぐる人々
- 三河の今川領国化
3.家康の三河平定
今川氏の一武将であった家康が19歳の時、今川義元は桶狭間の戦いで織田信長に討たれます。このときから家康は長い人質生活から解放され岡崎に帰還し、義元の子氏真と手を切り、信長と同盟を結びます。機運が熟し、いよいよ三河平定へ乗り出し東三河の菅沼、奥平、設楽、西郷ら諸氏を帰服させますが、家康の前にさらなる苦難が立ちはだかります。 家康三大危機のひとつに数えられる三河一向一揆は、佐々木上宮寺、針崎勝鬘寺、野寺本證寺を拠点として、門徒ばかりでなく武士や家康家臣も加担した戦いでした。
この章では、今川家との断絶から徳川改姓に至るまでの時期をとらえ、家康の自立していく過程を紹介します。
この章では、今川家との断絶から徳川改姓に至るまでの時期をとらえ、家康の自立していく過程を紹介します。
展示の内容
- 桶狭間の戦い
- 大樹寺門前の戦い
- 元康の独立
- 三河一向一揆
- 東三河平定
- 徳川改姓
4.織田・豊臣政権下の家康
三河平定後、家康は遠江に進出し、居城を岡崎から浜松に移し、武田氏との抗争に入ります。三方原の戦いでは武田信玄に惨敗しますが、設楽原での長篠の戦いは織田信長と組み、鉄砲隊で最強の騎馬隊の武田軍を破ります。 この過程で三河譜代を中心に今川・武田の旧臣を配下に編入して強固な家臣団を作り上げ、信長死後、甲斐・信濃経略に成功すると三河、遠江、駿河を含めた5か国大名に昇進、天下統一を目指す豊臣秀吉と対抗するまでになります。
三方原、長篠、小牧・長久手、関ヶ原の戦い、家康の三大危機・盟友・宿敵を取り上げるとともに、徳川四天王や十六将の家臣も貴重な資料で紹介します。
三方原、長篠、小牧・長久手、関ヶ原の戦い、家康の三大危機・盟友・宿敵を取り上げるとともに、徳川四天王や十六将の家臣も貴重な資料で紹介します。
展示の内容
- 家康と織田信長
- 三方原の戦い
- 長篠の戦い
- 伊賀越え
- 家康と豊臣秀吉
- 関ヶ原の戦い
- 徳川四天王
- 家康の三大危機
5.江戸時代の基を築いた家康
関ヶ原の戦いで石田三成を破った家康は、征夷大将軍に任じられ江戸幕府を開き、徳川政権を強固なものにしていきます。秀忠に将軍職を譲った後も駿府で大御所として政務を取りしきり、2度にわたる大坂の陣で豊臣氏を滅ぼした翌年 75歳の生涯を閉じました。
展示は江戸開府、征夷大将軍、二元政治、大坂冬・夏の陣、家康の死までをグラフィックと家康画像を中心に構成しています。
展示は江戸開府、征夷大将軍、二元政治、大坂冬・夏の陣、家康の死までをグラフィックと家康画像を中心に構成しています。
展示の内容
- 将軍宣下
- 大坂冬・夏の陣
- 将軍秀忠と大御所家康
- 家康の死去
決戦!関ヶ原
このコーナーでは、天下分け目の戦い「決戦!関ヶ原」と銘打ち、直径7メートルの可動式ジオラマの中、ユニークな武将のフィギュアを登場させ、屏風ビジョンと大型スクリーンを併設し、東軍・西軍の戦いの 模様をダイナミックに再現します。
戦国武士の体験コーナー
火縄銃や長槍などの模型を設置。実際手に取り重さを体験できます。また、兜の模型をかぶっての記念撮影もしていただけます。