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GO FOR IT!(地域に関連する2020東京オリンピック・パラリンピック情報)

GO FOR IT !(近代5種 繁原ひなの選手)

今回は近代5種という種目でオリンピックを目指されている繁原ひなのさん(日本体育大学)にお話しをお聞きしました。近代5種は一日の中でフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン(800m走と50秒間に5発的に弾を当てる複合競技)を行うハードな競技です。
ひなのさんが競技を始めたのは中学2年生の頃とのこと。それまでは3歳の頃から水泳、小学2年から陸上をしていたそうです。中学でも陸上部に所属し、キャプテンにもなりましたが、成長期に身長が急激に伸びたことで、自分の思い描いた動きが出来なくなり、タイムも伸び悩んでいたそうです。そんな中、新聞で近代3種(水泳、レーザーラン)を見つけたとのこと。父親が警察官ということもあり、射撃を教わることが出来る環境にあったひなのさんは、中学2年の時に初めて大会に参加しました。始めは自分の得意な水泳と陸上を掛け合わせたらどうなるのか?という軽い気持ちで参加したそうですが、3年生の時には優勝したそうです。
そのことがきっかけとなり現在在籍している日体大の監督からスカウトされ、高校から本格的に近代3種目に加えて、フェンシングと馬術の練習も初めたとのこと。高校1・2年の頃は、朝練や夕練のために、大学と高校の寮を1日に2往復もしていたそうです。そんな近代5種の魅力などを伺いました。
 
【近代5種の魅力はどんなところですか?】
他の種目とは違い、5つの異なる競技種目があるので、1つ1つ頭を切り替えながら練習を行えるところです。
また、自分に不得意な種目があっても、得意な種目(レーザーラン)を伸ばすことで確実に点を獲得することが出来ます。
 
【競技の大変なところはありますか?】
馬術では、抽選によって自分が乗る馬が決定します。試乗時間が20分という短い時間の中で馬と気持ちを合わせて行かなければなりません。中には、突然暴れたり、障害物を跳ばず拒否をしてしまう馬もいます。騎手である私は馬の歩数、順路などを確実に指示し、馬をコントロールしていく必要があります。レーザーランでは、得意な800mで相手と差をつけても、射撃で抜き返されることもあります。周りの選手に左右されず、冷静に的に当てていく必要があります。
 
【大会前に気を付けていることはありますか?】
食事や体重管理を1か月程前から調整していきます。試合前には必ず行く治療院があり、先生と会話をする中で気持ちを整えていきます。疲労を残さないことを特に大切にしています。
水泳や陸上などは徐々に調整をしていき、射撃やフェンシングなどの技術種目は何度も確認をし、不安を残さないようにします。
乗馬は直前に行うと落馬などのケガに繋がる可能性がある為、地上でイメージトレーニングをします。
 
【オリンピックに向けての抱負はありますか?】
フェンシングの練習中ケガをしてしまい、全治4か月と診断されました。
オリンピックに出場するためには日本選手権で良い結果を残し、ナショナルチームに入らなければいけません。
ケガが治ってからの練習期間は短くなってしまいましたが得意な陸上を中心として頑張りたいです。
 
前年度では乗馬の練習中に骨折をするというケガがあった繁原さん。芯が強い繁原手は自分が出来ることをし続け、11月の大会ではいい結果を残せたとのこと。今年度の日本選手権は4位という結果となりました。
岡崎中央総合公園ではこれからも繁原さんを応援していきたいと思います。
 

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